台湾旅行で台東を訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが「台東白い小屋」と呼ばれる不思議な建物です。「白色陋屋」「小白屋」「台東アベの家」「台湾のハウル城」「台湾版ハウルの動く城」など、さまざまな愛称で親しまれており、台東海浜公園や森林公園へ向かう途中、大同路沿いでひときわ目を引きます。ジブリ映画に登場するようなユニークな外観が話題となり、今では台東を代表する人気のインスタ映え観光スポットのひとつです。台東海浜公園を散策する際は、この“ハウル城”のような建物を背景に、記念の一枚をぜひ撮影してみてください。
台東白色小屋へのアクセス情報
台東白色小屋への行き方
Googleナビで「台東市中正路1号」と入力すれば簡単に到着できます。
車で行く場合
台9号線で市街地に入り、更生路を海浜公園方面に進みます。博愛路を左折し、中正路を右折すると、小白屋が道の突き当たりにあります。 台11号線から中正路に入り、海浜公園方向に進むと、小白屋が道の突き当たりにあります。
バスで行く場合
市内循環線に乗り「湧泉公園」停留所で下車し、臨海路一段で中正路に向かい、海浜公園方向に歩くと到着します。
台東市中正路沿いにあるこの家は、他とは一味違う存在です。台東県農協の旧飼料工場の敷地が売却された際、周囲の約3000坪の建物がすべて取り壊された中、この40年以上の歴史を持つ破屋だけが500万元の買収提案を拒否してでも残り続け、人々の注目を集める存在となっています。
白い小屋の側面には年月の痕跡が刻まれ、剥がれた白い壁には歴史の重みが刻まれています。実際に見ると、想像以上に広大で、時代ごとのセメント壁が独特の風合いを見せています。このような建物を完成させるには、多くの労働と時間、そして忍耐が必要です。
この静かな台東海浜公園で、灰色とひび割れた壁が元のつぎはぎの壁と融合し、少し歪んだ小さな窓枠が、寂しさと可愛さのある童話のような雰囲気を作り出しています。別の角度から見ると、2階部分はほとんど崩壊した外観で、まるで誰かが住んでいるかのように感じられます。ネットで紹介されているものとは異なるかもしれませんが、白い小屋には独自の色と物語があります。
白色陋屋の主人、李文昌氏について
白色陋屋の主人は退役軍人の李文昌氏で、廃材を利用して数十年かけて夢の家を作り上げました。李氏はかつて「天下」誌のインタビューを受け、記者と共にこの鉄筋コンクリートを使わない家を見学しました。
2016年、台風ネピアが17号の暴風で台東を襲い、李氏の家は甚大な被害を受けました。暴風で2階以上の鉄骨が露出し、木板やトタン屋根も吹き飛ばされました。しかし、高齢の李氏は修復できず、数年前に亡くなりました。にもかかわらず、この老朽化した建物は「台湾版ハウルの動く城」として多くの参拝者を引き付けています。写真を撮る際には、風災で損傷したままの建物には入らず、危険を避けてください。
台風の被害後も、自力で修繕を行ったこの小屋はその後、隣接する土地がホテル建設のために購入され、広い空地の中でより目立つようになりました。そして偶然にも、国際写真展での写真が受賞したことで、台東の名所として一躍有名になりました。
台東白色小屋周辺の観光スポット
- 海浜公園(500メートル)
- 森林公園(1.4キロメートル)
- 鉄花村(1.5キロメートル)
- 鯉魚山(1.9キロメートル)
- 美術館(1.9キロメートル)
- 蛋糕公園(2キロメートル)
よくある質問(FAQ)
Q1:白い小屋はどこにありますか?
A:台東市中正路1号付近にあります。海浜公園へ向かう途中にあり、Googleナビに登録すれば簡単に到着できます。
Q2:白い小屋は誰が建てたのですか?
A:退役軍人の李文昌氏が廃材を使って数十年かけて作った家です。現在は観光客に人気の撮影スポットになっています。
Q3:建物の中に入ってもいいですか?
A:いいえ。老朽化が進んでおり、非常に危険なので中に入らないようにしてください。
Q4:周辺には他に観光スポットがありますか?
A:台東森林公園、海浜公園、加路蘭休憩区などが徒歩・車でアクセス可能です。
台東の「白い小屋」は、ただの建物ではなく、時間と情熱で築かれた一人の男性の人生そのものです。そのユニークな姿はまるで映画の世界から飛び出してきたかのようで、多くの旅人の心を惹きつけています。派手な観光地ではありませんが、そこには静かな感動があります。台東を訪れた際には、ぜひこの場所にも立ち寄って、写真だけでなく「物語」も一緒に持ち帰ってみてください。